セラピストブログ

2026.09.01 自己犠牲という「偽りの優しさ」〜人に尽くして疲れてしまう理由〜

私は最近、「自分の自己犠牲って、不安からきていたんだな……」と考えていたら、ふと夫の叔母のことを思い出しました。

私の夫の叔母は、まさに「自己犠牲」の最たる人でした。

叔母は生涯未婚で、仕事のために姉(私の義母)の家族と同居していました。

私が結婚したとき、少し不思議な家族構成だなと思ったのを覚えています。

まるで夫には「母親が二人いる」かのように感じたのです。

義母が「陰」なら、叔母は「陽」。

夫の家族はみんな叔母の明るさが大好きで、義母は口うるさくて煙たがられる存在でした。

叔母は自分には服一枚買うこともなく、贅沢を一切しません。

しかし、実家の家やお墓を建て、実兄にはかなりのお金を貸して(戻ってこなかったらしいですが)、普段から大量に買い溜めしている日用品や食材を、周りの人に「あれも持って帰り、これも持って帰り」と配っている人でした。

もちろん、私たち夫婦もいつも貰って助かっていましたし、そんな日常から、私たちは叔母を「大切な家族」として当たり前に過ごしていました。

でも、この「当たり前」という私たちの身内としての信頼と甘えが、叔母の本音(自分をすり減らしながら尽くしていたキャパオーバー)の引き金を引き、大騒動が勃発したのです。

⋯⋯

ある時、私たち夫婦の新築祝いをする報告に、義実家へ行きました。

叔母ももちろんその場におり、「当日は私がちらし寿司を作るよ」と楽しそうに話し、お祝いも包んでくれました。

義母もニコニコと上機嫌です。

私たちは家族だからこそ、叔母を「招待する」なんて頭にありませんでした。

当然、お祝い当日は一緒にゲストを迎える側の人間だと思っていたのです。

ところが叔母の心の中には、これまで尽くしてきたからこそ、「相応の丁寧な扱い(=特別ご招待)」を受けるはずだ、という思いがあったのか……

(ちなみに、叔母はそんなこと口では一言も言ってませんよ🫢)

後日、叔母は激怒しました。

**「私には、ちゃんとした『招待』がなかった」**と。

義母と大喧嘩になった叔母に対し、義母は場を収めようと、私たちに「貰ったお祝いと同額の商品券を買って渡せ」と夫に言ってきました。

私は「えぇ〜、そんなことをしたら叔母さんの面子が丸潰れじゃん」と思って夫に言いましたが、夫は義母が面倒だからと逆らいませんでした。

案の定、この浅はかな考えは叔母のプライドをさらに傷つけたのでしょう。

叔母は、その商品券を突き返してきました。

その後数年間、私たちと叔母の間には深い確執が残り、ギクシャクすることになります。

私は義理の家族なのでダメージゼロでしたが(他人事😗)、夫は叔母が大好きだったので、本当に悲しそうでしたよ。

そして、叔母と同居している義母は、叔母から一切口をきいてもらえなくなり、私たちに泣きながら「同じ家にいるのに口もきいてくれない。どんなに辛いかわかるか」と言っていました。

当時の私の本音は、

**「知らんがな、あんたら家族の『家族ごっこ』に巻き込まれ事故じゃー!」**です😑

でも今振り返ると、叔母は身をもって「不安から始まる自己犠牲が迎える崩壊」を教えてくれたのだと思います。

不安(恐怖):

未婚で同居していた叔母にとって、そこは無くしたくない「大切な居場所」だったのでしょう。

手放したくないという、強烈な恐怖。

自己犠牲:

だからこそ「尽くす」ことで認めてもらいたい。

最初は、喜ばれると嬉しかったはずです。

キャパオーバー:

ずっと自分を後回しにして、すり減らしながら人に尽くす。

それが限界を超えたとき、すべてが「怒り」となった。

被害者意識(相手を加害者化):

「これだけ尽くしてあげたのに、私はお客様として呼ばれてない」

そんな被害者意識へ、一瞬でひっくり返る。

崩壊:

そうなると、周囲のどんな対応も「自分を軽く扱われた」というフィルターを通してしか受け取れなくなる。

【真実】

誰も叔母を軽んじてなんかいない。

なんなら義母より好かれている。

叔母を軽んじ、「尽くさなければ価値がない」と追い詰めていたのは、誰あろう叔母自身の「不安」だった。

私もそうでしたが、自己犠牲とは、自分の「不安」を他者を使って埋めようとするから崩壊するんだと思います。

大きな犠牲を払って、誰かに認めてもらおうとしなくていい。

まずは、自分が、日々の小さな幸せを認めること🙂‍↕️

そして、自分が、優先順位の一番だと思い出す事。

ここから始めようと、叔母の話を書き留めながら、改めて思いました。

叔母さん、大切な気づきをありがとう✨

改めて感謝です✨🙏✨

◇◇◇

自己犠牲という「偽りの優しさ」の裏にある不安は、なかなか手放せないのではないでしょうか。

なぜなら、あまりにも長く自分を守るための「癖」になってしまっているから。

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自己犠牲という「偽りの優しさ」〜人に尽くして疲れてしまう理由〜