2026.04.23 尊重
母はとても優しく、よく気がつく人だった。
甲斐甲斐しく私の面倒をみてくれ、何不自由なく整えられていた。
そこにいるだけで必要なものは全て用意されていて私はそれを手にするだけでよかった。
とても楽で恵まれていてそれが当たり前だと思っていた。
そんな母を私は尊敬していた。
けれど自分自身と向き合い見つめ直していく中で少しずつ母の姿が違って見えるようになっていった。
寂しさを抱えている母。
怒りを内に秘めている母。
頑張っている母。
そしてその全てがもしかしたら母自身の承認欲求を満たすためのものだったかもしれない。
そう思ったとき、子供の私と真正面から向き合う余裕は母にはなかったのだと腑に落ちた。
私は褒めて欲しくて、褒めて欲しくて「いい子」でいる事を選択し続けた。
母の価値観に合わせる為に本当の自分の気持ちに蓋をした。
今振り返ると母の表情や空気を読みながら
「これはいけないんだ。」
「これはダメなんだ。」と一つひとつ自分の感情を箱に仕舞い込んでいたように思う。
でも、これもきっと私がこの人生で経験したかったことの一つ。
そう思えたとき、過去の出来事が少し違う意味を持ち始めた。
この数日どこか遠くで感じていた不安に問いかけてみた。
「何が不安なの?」
返ってきたのは「認められない不安」だった。
では私は何を認めて欲しいのだろう。
頑張り?成果?周りからの評価?
.....どれも違う。
ただ、ありのままの私という存在を知って欲しかった。
そのままの私がここにいることを認めて欲しかった。
ただそのままの私を見て欲しかった。
その瞬間、心の中でパズルのピースがパチっとはまった。
私は「ありのままの私が尊重されること」を求めていたんだ!
どれだけ丁寧にお世話されても、どれだけ優しくされても、そこにいたのは条件付きの愛と感じていた私。
母から「尊重」を感じられなかった。
「尊重か!」
そう思うと嬉しくなり声にすると胸の奥が静かな喜びで満たされていった。
私はここにいるだけでいい。
存在することに条件はいらない。
ただここにいる、ただいてくれる。
私はそれだけで充分な価値がある。
そう思えたとか、少しだけ世界見え方が変わった。
今はまだ、もう1人の私と二人三脚で「自分のピース」を見つける旅の途中だ。
このピースが全てはまったとき、どんな景色が見えるのだろう。
あなたにとって認めて欲しい事があったとしたら、それはどんなものでしたか?
もしこの中に少しでも重なる気持ちがあったなら、よろしければあなたのことを少し聞かせてください。