セラピストブログ

2026.02.26 人はときどき、「共感」に滞在する

日常の中で、ふと目に入る言葉があります。

「しんどい」
「もう疲れた」
「なんだか全部うまくいかない」

誰かのつぶやきだったり、記事だったり、会話の端だったり。
理由は違っても、どこか似た温度のため息のような言葉たち。

昔の私は、ずっとそこにいました。

何かを変えたいわけじゃない。
でも、この苦しさを一人で抱えていたくもない。

ただ、
「わかるよね?」
と誰かと同じ場所に座っていたかったのだと思います。


私はこれを
「共感滞在モード」 と名づけました。

うまく説明できなかった感覚に、あとから名前をつけてみたら、
少しだけ自分を客観的に見られるようになりました。

そこは、心の待合室みたいな場所です。

まだ動く体力はない。
答えも出したくない。
でも、誰かが隣にいてくれると少し安心する。

だから必要なのは解決策じゃなくて、
強い励ましでもなくて、
「そのままでも一旦いいよ」という空気だったりします。

・同じ悩みを何度も考えてしまう
・解決策より「わかる」と言ってほしい
・変わりたい気もするけれど、動く気力はまだない

そんな時、人はこの場所に滞在しているのかもしれません。


そんな状態で考え、感じ、癒しながら、少しずつ気づきが積み重なりました。

共感してもらっても、
根本的には楽になっていないこと。

同じ話を繰り返している自分。

そして何より、

「もう、ここに居たくないな」

と思うようになったのです。


人が変わるのは、
正しいことを教えられた時ではなく、
居心地の限界を迎えた時なのかもしれません。

外側の環境もきっかけになるけれど、
本当の変化は内側で静かに起きている。

小さな違和感。
小さな気づき。
その積み重ねが、気づけば立つ場所を変えていきます。


今でも、しんどいと言う人を見ると気持ちはわかります。

でももう、無理に引き上げようとは思いません。

タイミングはその人のものだから。

ただ、否定せず、背負いすぎず、
「選ぶことはできるよ」とだけ置いて通り過ぎる。

それくらいの距離が、
いちばん優しいのかもしれません。


昔の私は、
「わかってくれる人」を探していました。(今でもね😂)

今の私は、
「それぞれのタイミングがある」と思っています。

同じ世界にいても、
立っている場所は少しずつ変わっていく。

もし今、誰かが待合室にいるのなら、
そこに居る時間もきっと無駄ではないし、
立ち上がる日も、たぶん自分で気づく。

急がなくてもいいし、
誰かに急がされる必要もない。

ただ、いつか
「もうここに居たくないな」と思った時、
その感覚だけは大事にしてほしい。

あの頃の私は、きっと
共感滞在モードの中で休んでいたのだと思います。

そして変化は、
いつも静かに始まるのだと思います🌱



⭐︎共感滞在モード ノート1

人はときどき、「共感」に滞在する