2025.11.10 震える手で電話したあの日の私へ
もう15年も前だろうか?平日の午後のこと。
私は市の相談窓口に電話をかけていた。かなりの….
かなりの!勇気を持って。
その頃の私はおそらく、うつ状態だったのではないかと思う。
もし誰かに「叫んでいいよ」と許可されたら、いつでも絶叫できただろう。
しかし、それは発狂の口火となりそうで….もう正気には戻れなくなりそうで、恐ろしかった。
実は市役所に電話しようと受話器を握ったのは、その日が初めてではない。何度も断念していた。
断念の理由はふたつ。
〈その1〉
情けない自分を開示できないという恥の意識。
その情けない自分とは….
・夫に裏切られても、問い詰める知恵がない自分
・家事や子育てを他の女性と比べられ貶められても、口をつぐむしかできない自分。
・明るい家庭を息子達に提供できない自分。
そんな自分自身の無価値観と子供への罪悪感。
そしてそして何よりも、モラ夫への憎悪。
これらがドス黒いスライムとなり私を羽交締めしていた。
〈その2〉
相談員さんにうまく伝える自信がホントになかった。
私の悩みなんて大したことはないと一蹴されそう💦イヤ実際そうなんだろう。状況に耐えられない自分がおかしいのでは?
ではどんな言葉を使って心境を説明すれば良いだろう?
こんなふうにグルグルの思案は果てしなく、結局疲れ果ててため息ひとつで電話から離れることに。
いよいよ
〈その1.その2〉をなんとか封じ込めたあの日、
電話の向こうにいたのは年配の女性。彼女はすぐにカウンセラーさんと対面相談の予約を取ってくれた。
その後、定期的な面談のお陰でそのドス黒いスライムは少しずつ弱体化した。
というよりもスライムを外側から見るという発想を得た。
特大の収穫は
キッパリと言われた、このひとこと。
「旦那さんの行動、これ、立派なDVですよ」
その時やっと気づけたのである。
私はDV被害者だったんだと。
笑っちゃう😛
私が無能だからスライムを背負っても当然だと信じ込んでいた。
私が変われればなんとかなると本気で信じていたのだから。
モラハラは洗脳なのだ
このブログをお読みの方は、そんな事も分からなかったの?と、呆れていらっしゃるかもしれないが実際洗脳されちゃってたのだから仕方がない💦
あれから15年
あれもコレも全て無駄ではない、私が全て経験したかったのだから。
そう受け止めている自分がいる。
あの日、震える手で電話をかけている自分を抱きしめたい。
愛おしい。
ありがとね。
あなたはこの後、世界が変わるんだよ。もがいたからこそ、心ある心理士さんやセラピストさんに出会えた。だから息子の希死念慮も乗り越えられたよ。
やり遂げたよ、私。
そして私は今、ヒプノセラピーに携わっている。
これからもっともっと自分を好きになれる!そんな予感とともに暮らしている。
今、ひとりで思い悩んでいる方へ
心の窓、全てを開かなくても良いんです。
10センチの隙間からでも声をかけてみてください。
✨エイヤっ!✨って。
1本の電話で世界を変えた私、葉月がここでお待ちしております。