2025.08.29 無駄な戦いの正体
私は夫と作品を作り、作品の展示会などを開いています。
活動を始めてからもう10年になり、大好きな猫たちや猫好きさんに囲まれてとても幸せです。
この10年ですが、しんどい時もありました。
最初は楽しいだけの日々でしたが、多くの人が注目してくれることで人からの評価が気になり始めました。
私の中で大きく立ちはだかったのは自分が評価されない事への苦しさでした。
展示会のほとんどを取り仕切っているのは自分なのに、夫ばかりもてはやされて自分が価値が無いように感じていたのです。
こんなに頑張っているのに自分には価値がない。分かってもらえない苦しさ。
この苦しさは夫へと向かい、一人の手柄にしないで私も一緒にやっていることを伝えて欲しいと訴えてみたり、夫の作品に対して自分もいいものを作って評価されたいと思うようになりました。
猫の絵を描いたり、大きな作品を作ったり、動画を作ったり。
それぞれに対しての評価はありました。しかし、それでは満足できません。
私のなんてどうせこの程度だと、分かってくれる人がいればそれでいいと愚痴をはいてみたり、クリエーターとして私は夫と戦っているのだと思っていました。
そして、癒しの勉強を始めたある時気がづきました。
私が大事にしたいものは何なのだろう?
そう考えた時に出た答えは、夫と作る創作の世界でした。
私が大事にしたいのは、夫と作り上げる創作の世界である。だから、夫と戦う必要はない。
ああ、なんだ、私は何をやっていたんだ!
戦わなくても、夫と共に楽しんでいるだけでいい。
夫との無駄な戦い、その正体は、満たされていない私の子ども時代にありました。
評価されないといけない、ちゃんとしなくてはいけないお姉ちゃんの鎧。
それを着ていた私は、ちゃんとしたお姉ちゃんを演じてきました。
そして、ちゃんとしないと認められない、価値が無いというジャッジが、私を長い間縛ってきたのです。
戦う必要はもうない、私は鎧を外しました。
夫と戦う必要なんて最初からなかった。
私の価値は、ずっと変わらずにここにあった。
鎧を外したことで、身も心も軽くなりました。受け取れなくなっていた褒め言葉も受け取れるようになりました。
振り返ると、戦っていた時の自分も無駄ではありませんでした。
そのおかげで多くの作品を制作し、夫との世界に奥行きが出来ました。
無駄だと思っていた戦いも、必要であったと気づく時が来るのだと思います。
夫と一緒に創作の世界を楽しんでいる、それが私の幸せです。
癒しは、幸せへの早道だと思っています。
私はいくつもの鎧を持っているので、別の場面ではまた着ていたりします。
だから、また着ていた!と、気づくことも多々あります。
1つずつ脱いでさらに軽くなり、幸せの実感を高めていきたいと思います。
この感覚をシェアできたらいいなと思います。
私と同じように鎧を着て戦っていると感じる方がいたら、無理に脱がなくても大丈夫です。
気づいた時に外していく事で、そのたびにきっと心が軽くなっていきます。
心が軽くなるのは、痛みに向き合った後だからこそ。
そんな時はひとりで抱え込まずにセラピストを頼ってくださいね。