2025.04.09 その笑顔が大好きだよ
「その笑顔が大好きだよ」
6歳の息子が言ってくれた一言が、嬉しくて胸にじーんと響いた。まるで、私のインナーチャイルドが癒されるようだった。
私は子供に対して怒りをぶつけてしまうことが多い。
しかし、息子は私のほんのわずかな笑顔や喜んでいる表情、愛情も、そのまま受け止めてくれる、受け取り上手な子だと感じる。
話がちゃんと伝わっているのか、聞いているのかと不安になったり、怒りすぎてしまったと悩んだこともあった。
でも、他人の感情の大小に関わらず、何を受け取るかは自分次第で、それによって生き方も人間関係も変わるのだと息子は教えてくれた。
息子は幼稚園でも明るい人気者で、友達や先生からも愛されていて、すごいと感心してしまうほど。
私はそんな息子の逆で、親からは「笑わない子だった」と言われてきた。そこに何の疑問も持っていなかったけれど、
「どうしてそんなことを言うの?」「誰も私を見てくれない」という悲しみが湧き上がってきた。
私は、笑わないわけではなく、興味関心の幅が狭いのだと思う。
母親の目を気にして小さい頃から感情を抑え込む癖があり、楽しい事が見つからなかった、遊び方がわからなかったようにも思う。これって言い訳…?
また、母の心配や不安から私の「笑わない」という表情を強く受け取っていたのだろう。
そこで、私のインナーチャイルドを息子に一緒に遊んでもらうイメージをしてみた。
分け隔てなく遊んでくれる息子に心を許し、広場を駆け回る。
すると小さな花を見つけた。何かが跳ねたので、ほふく前進で捕まえようとする。次から次へと気になるものが目に入ってくる。
自分の世界に没頭したり、息子と合流し走り回ったり、好奇心のまま思う存分に楽しむ自分の姿が想像できる。
あなたは笑わない子だったかもしれないけれど、真っ直ぐな心を持っている。
自分が楽しいと思う世界を広げて、愛や幸せを感じて生きていけるよ。
私が子供たちに怒りをぶつけていたのは、親に対して「私を分かってほしい」という気持ちがあったからだ。
分かってもらえない不満が怒りになり、その感情をぶつける事で相手をコントロールしようとしていたのではないだろうか。
私が怒ろうが悲しもうが、相手は相手の受け取り方次第なら、もう少し肩の力を抜いて省エネで子供たちと過ごしたい。
息子の「その笑顔が大好きだよ」という一言は、母親と区切りを付け、私が「笑わない子」から抜けた証明だったのだと思う。
そして、私と息子も母子分離の一歩の現れなのかも知れない。遊びの達人の息子は今日から1年生。この先進む道でも、周りと心地良い関係を築いていけるのだろう。小学校入学おめでとう!!