2025.03.03 営業の私とセラピストの私①
私の初めての就職先はハウスメーカーだった。
インテリアコーディネーターとして働きたかったのだけど、新卒は営業からということで住宅営業の部署に就いた。
初めは先輩方に同行し、お客様対応を学ばせて頂いたり、空いた時間に構造の勉強やロープレなどをした。
数ヶ月経つと一人立ちに向けて動いていくことになる。
展示場に来て下さったお客様からアンケートを取る、ポスティング、飛び込み、電話営業
…
私はインテリアコーディネーターの仕事がしたかったので、営業が嫌で嫌で堪らなかった。
元々人付き合いが苦手だし、人が怖くて上手く話せない。
それでも最初は恐怖心を抱えながらも頑張って営業をした。
しかし、だんだんと、営業から逃げるようになっていった。
チラシを何百枚も刷ってはポスティングしたフリをして捨てる、ショッピングセンターの駐車場でぼーっと過ごし、今日は何件訪問して留守が何件、何件断られました。みたいな架空の報告をし日々を過ごした。
(今思えば社会人として甘かったし、会社にはごめんなさいという気持ちです🙇♀️)
中身がない日々。先が見えない。人が怖い。
人が嫌い。私には無理だ。家なんか売れるわけがない。
苦しくて苦しくて、車を運転しながらこのままどこかに突っ込んじゃおうか、事故に巻き込まれないかな。
今の現状どう解決するかよりも、どうやって逃げたらいいかを常に考えていた。
結果1年経たずにあっけなく辞職した。
家づくりが好きな気持ちは変わらず、その後、小さな工務店のひとり親方の元で大工として住宅の現場仕事に就いた。
営業はだめだ、現場だ!みたいな自分の思考が極端な事にも笑えるけども、大工は自分に合っていて、親方も周りの人達も認めてくれていたし、好きな仕事ができてやりがいを感じていた。
この自分からは、セラピストになっている今の私が想像もつかないことだけれど、
人付き合いのストレスから抜けて、毎日夢中になって自分だけの世界で過ごせたことがリフレッシュできた時間なんだと思う。
理想のインテリアコーディネーターにはなれなかったけど、現場仕事が手薄の時は図面を描かせてくれたりもして、なんだか満足してしまった。
今まで頑張って勉強した私を認めて下さい。と他人に求めていたんだと思う。
もしコーディネーターの仕事をしていても、承認欲求が軸なので、独りよがりで上手くいかなかったかも知れない。
さて、こんな経緯を語らせて頂きましたが、セラピストになった今と暗黒時代の営業は同じ仕事だったと気付く出来事がありました。
この続きは次回投稿致します。