2025.02.10 呪いの鏡②
https://www.buntamama-therapy.jp/blog/detail/202
そんなある時、文太ママと彩加さんを通してヒプノセラピーを知った。
ヒプノセラピーでは未消化の感情を引き出し、その感情をしっかりと感じて癒すことによって解放してくれる。
これが専門用語でいうインナーチャイルドの癒しだ。
私の場合、子どもの頃の家庭環境からできた"怒り"が、未消化のまま心の奥に残っていた。
父の暴力、否定的な言葉
母の涙
しつけという名の虐待
全く安心できない張り詰めた家庭
なぜこんな目に遭わなければならないのか
私はたくさんの怒りを感じていたが、この日常が当たり前すぎて、全て感じると心が壊れてしまうので無意識に感じないようにしていたのだ。
ヒプノセラピーのイメージの中で出てきたのは、傷だらけで血まみれの7歳の頃の私。
ボロボロの服を着て、手には長い包丁を持っていた。
顔は緊張し、いつでも相手を攻撃できるように身構えていた。
あらゆる怒りと共に、傷だらけの私がたくさん傷ついてきたのだということを教えてくれた。
そして、自分をこれ以上傷つけさせないための、武器(包丁)を持っていたのだ。
そう、私の攻撃性は自分を守るためから起きていたのだった。
傷だらけの私をイメージの中でギュッと抱きしめて言葉を送る
辛かったね
怖かったね
痛かったね
頑張ったね
私を守るために頑張ってくれてありがとう
そのおかげで私は強くなれたよ
こんな強くて逞しい子他にいないよ
私は私を誇りに思うよ
耐えてきた過去を認め、感謝を伝えることで、インナーチャイルドの私は包丁から手を離し、わんわん泣いた。
怒りの奥底にあった、辛かった悲しかった感情が吹き出したのだ。
現実の私もわんわん泣いた。
そう、私は私をわかって欲しかったのだ。
もう大丈夫
もうあなたを傷つける人はいないよ
私があなたのことを守るからね
今までありがとう
感謝の言葉とたくさんの愛を送ると、7歳の私は綺麗な姿に変わり、安心した笑顔で私の胸の中に入っていった。
私の涙と共に過去の私は報われ、インナーチャイルドは癒されたのだ。
このようにヒプノセラピーで、私の"怒りの感情のコントロール"と"攻撃性"の根元となるものを知り、過去を認めてることで癒すことができたのだ。
もちろんヒプノセラピーは一度でもかなりスッキリする。
だが回数を重ねるごとに自分の深いところまで理解でき、癒していくことができる。
自分のことを深く理解することが重要だと私は思っている。
私たちは思ったより全く、自身のことを理解していない。
歪んだ認知や、悪い思い込み、刷り込まれた考え、ねじ伏せてきた感情、など自分を見失う要因はたくさんある。
私も自分は父と同じクズだと思い込んでいた。
なぜそのように自分を思い込んでしまったのか原因を知り、過去を肯定し、さらに癒すことで私たちは前に進めるのだと思う。
私はたくさんの癒しを重ねてきた。
(この他にも父に関わるインナーチャイルドや、父のようなクズな男を生きていた過去世など、いろいろ癒してきたのはまたのお話)
そして癒してきた今の私は、鏡の中の自分を見てどう感じているだろうか?
あれだけ父に似ていると思っていた顔は、それほど似ていなかった。
父は父で私ではない。
私は私だ。
今は鏡の中に映る自分が嫌いではない。
そして、多くの苦労を乗り越えてきた自分に感謝と賞賛の言葉を贈ることができている。
ヒプノセラピーのおかげで、呪いの鏡は我が家からなくなっていた。
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後半はヒプノセラピーで癒されていく過程を書いてみました。
このような蓋をした根深い感情のインナーチャイルドは、ひとりではなかなか見つけにくいものです。
皆さんもひとりでは見つけにくい過去の心の傷や、蓋をした感情をセラピストと一緒に見つけ出し、癒してみて欲しいです。
特にずっと苦しんでいる人や、行き詰まっている人はぜひ。
癒した後のなんともいえない感覚と、軽くなった世界をぜひ味わってみてほしいです^_^
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)