2025.02.09 呪いの鏡①
皆様お久しぶりです。
七海です。
寒い日が続きますが、皆様体調はお変わりありせんか?
今回は私が長年にわたり、続けていた自己否定のお話と、それをヒプノセラピーで癒したことでどう変わったかを綴りました。
同じような自己否定をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
長くなったので2部に分けましたが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は鏡で見る自分の顔が嫌いだった。
なぜなら父に似ているからだ。
歳をとるにつれて、どんどん似てくる。
鏡に映る自分の顔を見る度に、父を思い出しては憎悪していた。
強烈な自己否定が毎日何回も繰り返される。
もはや呪いである。
私の父は世間で言うクズだ。
女好きでお金にだらしなく、すぐにキレては怒鳴り散らして暴力を振るう。
目先の欲ばかりで調子の良いことを言っては、都合が悪くなれば逆ギレして逃げる。
そんな男だった。
冷蔵庫や食器棚が倒れるほどの壮絶な父と母の喧嘩を、兄と私と弟は隣の部屋で怯えながら聞いていた。
時には泣き叫びながら止めに入り、電話で祖母に助けを求めた。
7歳の頃に父と母は離婚した。
母は私たちに「ごめんね」と言い泣いていた。
それを見て私も一緒に泣いた。
成長するにつれ、子どもの頃には気がつかなかった父の行いや人間性を知っていった。
父のクズさがわかってくると、さらに父のことが嫌いになり、あんな男の娘なのが心底嫌になっていた。
そんな父が私の中にいると気づいたのは、30代に入ってからだった。
仕事も恋愛もうまくいかず苦しんでいた時に、やっと自分の内側に目を向けるようになったのだ。
そして、私の生き辛さの要因のひとつに、"キレやすさ"と"攻撃性"があることに気づいた時にゾッとした。
「父と同じだ」
「あのクズと同じことをしている」
「私もあのクズと同じクズなのだ」
それからというもの
キレやすさ="怒りの感情のコントロール"と"攻撃性"をなくそうと、あらゆることを試した。
自己啓発や心理学、カウンセリングや瞑想、アフォメーションや波動を上げるための神社通い…など
それでも私の中でなくなることはなかった。
色んな知識を入れては、頭で理解し心を制御しようとしても、コントロールできずに暴走してしまうのだ。
父の遺伝子を受け継いだ私が、逃れられない運命なのだと思うようになった。
そして冒頭のように、鏡を見る度に自らに自己否定の呪いをかけ続けることになったのだ。
②へ続く→