2025.01.23 長女病という名の病
私は、2人姉妹の長女です。
母親には、お姉ちゃんなんだから〇〇しなさいと言われた記憶はありません。
だから長女病の話を聞いた時も、まぁそうかもな・・・程度でしたが、自分が重度の長女病であることに気づいたのは、自分の内面に目を向けた時でした。
長女症候群・長女病といわれる症状の特徴は、真面目で責任感が強く、周囲の期待に応えようと頑張りすぎてしまう、といった感じで、自分が我慢をしたらいいという意識があります。ほとんど無意識にやっているので、そこに気づかず流してしまっている事も多いです。
私の場合は、言葉ではお姉ちゃんなんだからと言われた記憶はなかったのですが、よく思い返してみると、母の困った顔の視線を感じました。口を閉じて、眉を寄せて、困った目の母の表情が浮かんできます。子供の頃の私は、ここで母の気持ちを察するという事を覚え、無意識に自分の気持ちを押し殺し、この顔を見ないように回避してきたようです。
大人になった妹は、「お姉ちゃんはいつも自分に選ばせてくれた。でも、後から選んだお姉ちゃんの物の方が良く思えた」と話していました。私は自分が欲しいものを我慢することが辛くなるので、どちらでもいいという思考停止状態を作っていたのだと思います。そして、自分の手に入ったものを大事にしました。妹はというと、その大事にされている物を見て、やっぱりそっちの方がいい物だったに違いないと、錯覚していたのだと思います。好きなものを我慢せずに与えられると、物を大切にする心の成長が出来ません。また弟妹は、兄姉に対して満たされない劣等感を持っていることも多いので、何でもよく見えてしまうのでしょう。
私はどちらでもいいと選択権を妹に譲りますが、時にはどうしても我慢できない事も起こります。それを我慢してしまった事が、心の傷として残っていきました。
心の傷は、未消化の感情として残り、人を変え場所を変え同じような事を繰り返していきます。
どんどん蓋をしていくことで、悪化して苦しくなってきます。
病は気からといいますが、心の傷は体にも出てくることがあります。
私はというと、今思い返せば口内炎という形で表れていました。家族で同じものを食べているのに、私だけがひどい口内炎になっていました。これがまた・・・いくつも出来たり、近くの二つが合体して一つになってものすごく大きくなって悪化したり。い・・痛かった・・・そういう体質なのかと思っていました。
外側からは分からない口内炎。大した事ない疾患ですが、とんでもなく痛い痛みに数日間耐え続けます。これを書きながら、私の我慢そのままだったじゃないかと苦笑してしまいました。口内炎は私に、あなたは大した事ないと思っているかもしれないけど、こんなに我慢して耐えているんだよと、教えてくれていたんですね。
この長女病に気づいて3年、自分を癒しを始めて2年、徹底的にヒプノセラピーで癒して1年。いつの間にか不思議と口内炎に悩まされることが無くなっていました。重度の長女病から抜けられたからだと思います。やはり長年やってきた癖みたいなものなので、無くなっていはいませんが、生きやすく楽になりました。
癒しは凄いなと思います。
これは私の実感です。
ヒプノセラピーでは、未消化の感情を解放して、癒すことができます。セラピストは、そのお手伝いをいたします。未消化の感情を見つけたけれど、どうすればいいか分からない時は、利用してみて下さい。
誰かのために、我慢はしなくていいのです。
誰かの期待に、答えなくてもいいのです。
自分自身の気持ちに正直に生きられるように、生きていきたいですね。