2026.05.05 ③ あの日の私を癒す
無表情のまま、茫然とエリーを見ている小学生の私を抱きしめた。
「もう我慢しなくていいよ。私がずっとそばにいるから怖くないよ。
ため込んでた思い、全部私が受け止めるよ」
そう話しかけると、
「エリーにごめんねって言いたい、ごめんね、ごめんね、ごめんね・・・」
そう繰り返しながら、私も一緒になって泣いた。
「苦しかったね。辛かったよね。ずっと、この気持ちを抱えてきたんだね。
あなたが悪いんじゃない。でも、あなたの気持ちはすごくわかるよ」
少し落ち着くと、色んなことを話してくれた。
——もう一度、やり直そう。
これは二人の共同作業だ。
知るのは怖かった。それでも、本当のことを知りたかった。
だから——私が手を握ってるから勇気を出して、
一緒に、お母さんのところに聞きにいこう。
「保健所に行ったら、エリーはどうなっちゃうの?」
母は言葉を濁す。それでも、何度も聞く。
「誤魔化さないで。ちゃんと教えて!」
やっと、母が答えてくれた。
でも——その意味が、すぐには理解できない。
そして私は初めて理解した。エリーがどうなるのかを。
曖昧だった不安が、真実を知ることで確信に変わった。
その瞬間——ずっと言えなかった言葉が、あふれ出す。
「そんなの絶対に嫌だ!!!」
「やめて!お願いだから!!」
泣きながら叫ぶ、子どもの私。
……あぁ。
本当は、ずっと言いたかったんだね。
たとえ何も変わらないとわかっていても——それでも、「嫌だ‼」って、言いたかった。
「大丈夫だよ」
大人の私は、そう声をかける。
「今の私なら、エリーを迎えに行ける。一緒に行こう!」
小さな私と一緒に、トラックの荷台へ向かう。
そして——エリーを、抱きしめた。
今度こそ。今度こそ、幸せにする。
小学生の私と一緒に。
ふたりで、作り直していく。
今の私の家でなら、エリーと一緒に暮らせるよ。
一緒に散歩にいって、原っぱで自由に遊んで、美味しいご飯もあげよう。
今なら犬用チュールもあるね。
そんな何気ない日々の中で、エリーは少しずつ、「愛されること」を受け取っていく。
そして——
最期は、たくさんの愛に包まれて、穏やかに、安心して、その命を閉じていく。
そこまで、しっかり見届けると、安心した表情に変わった。
「もう、私のこと許していいよ」
そして——これも全て終わったんだって伝えた。
「あの時の私にはできなかったことが、今ならできているよ。
あの日、エリーに届けられなかった想いは、今、こむちゃんに繋がってるよ」
(ちなみに、こむちゃんとは、蒼のアイコンにもなっている我が家の猫です😂)
今まで私を動けなくさせていたのは、現実から目をそらしたくなるほどの「正体不明の不安と恐怖」だった。
でもそれは、今の現実が怖いというよりも、あの時のエリーへの想いや、抱えきれなかった悲しみ、
そして見たくなかった“ひどい自分”から目を逸らすためのものだったんだと、ようやく繋がった。
もし、あの頃の私のように「一人では抱えきれなかった気持ち」があるなら——
無理に、一人で向き合わなくても大丈夫です。
セッションでは、今のあなたにとって必要な記憶と感情だけに、やさしく触れていきます。
あなたのペースで、少しずつ見にいきましょう。
「少し気になる」そう感じたときは、いつでもご相談くださいね😊