セラピストブログ

2025.10.14 良妻賢母の母

私の母は、いわゆる“わかりやすい毒親”ではなかった。

良妻賢母と言っていいのか、それでもどこか気が強くて、感情の起伏も若干激しかった・・・😂

夫婦仲は悪かったけれど、暴力で支配されたわけでも、家庭が崩壊したわけでもない。

むしろ、母には優しいところもあって、近所の人にはいつも明るく挨拶をして、よく笑う人だった。


けれど、私が成長するにつれて、母との衝突は増えていった。

母の言葉に矛盾を感じて「なんで⁈」と反発する度、いつも怒られ、押さえつけられていた。


「お姉ちゃんなんだから弟に譲りなさい」

「女の子なんだから家のお手伝いをしなさい」


――えー!お姉ちゃんになりたくて生まれたわけじゃないのに😤

――好きで女に生まれたわけじゃないのに。ひどい😤


そんな理不尽さを感じて、私はよく拗ねて怒った。

そして、私が学校で先生に叱られたり、ちょっとしたトラブルを起こすと、

母はまるで自分が責められているかのように泣いたり、ヒステリックに私を叱りつけた。



その都度、こうなった原因を説明しようとしても、「言い訳をするんじゃない!」と言われ、理解してもらえなかった。

私の中には、怒りや悲しみ、失望感でいっぱいになっていった。

それでも、母が大好きな私は、母に嫌われたくなくて、なるべく“いい子”でいようと頑張って努力していた。



母の口癖は、

「どんな人とも仲良くするのよ」

「人には親切にね」

「嫌いって思ったら、相手もあなたを嫌うのよ」

「頑張らないから何事も上手くいかないのよ」


――どれも“きれいな言葉”のようでいて、どこか嘘っぽく感じていた。


母の本心には、きっとこんな思いが隠れていたのだろう。

「人に嫌われるあなたではダメ」

「我慢できる人でいなさい」

「人に好かれてこそ価値がある」

「頑張らないと幸せになれない」


子どもの頃の私は、母の“偽善的な優しさ”をどこかで感じ取っていたのかもしれない。


母の中に、私への愛情は確かにあった。

でも同時に、母自身の「自己肯定感の低さ」や「自己否定」もあった。

それは母が自分を守るために身につけた生き方であり、

私の思考や生き方をも縛る“無意識の洗脳”になっていた。

母のおかげで、人に思いやりを持つことができた一方で、

私はいつしか「他人軸で生きる」癖を身につけていたと思う。


母が世間一般には「いい人」として映っていたこと。

そのことがかえって、私の心を長く縛りつけていたのかもしれない。



母は、感情の起伏が激しく、私が褒められると嬉しそうに喜び、

反対に私が失敗すると、まるで自分が責められたかのように泣いて悲しんだ。

母は、私の成長や評価を、自分の価値そのもののように感じていたのだろう。


母はもう10年以上前に亡くなっている。

亡くなってからの私は、“もういない人”だからこそ、母の嫌な部分には蓋をして、

「母も大変だったからね、私も大人になったからわかるよ」と無理やり納得し、母を美化してきたのだ。


けれど、それでは本当の意味での癒しにはならなかった。

どこかでまだ、母に未練があったのだ。



ヒプノセラピーに出会い、

少しずつ心の奥に閉じ込めていた感情を解き放っていくうちに、

あの頃言えなかった言葉が溢れ出してきた。


「嫌だった」

「悲しかった」

「本当はこうしたかった」

母に「本当の私を見てほしかった」「そのままを愛してほしかった」


仲間のセラピストさんたちを頼り、自分をどんどん癒やしていく。


ヒプノを通して母の潜在意識を辿るうちに、祖母にも辿り着いた。

母の母――祖母は、私が幼いころに自ら命を絶った。

祖母はまだ、深い悲しみと絶望の中にいた。


母の自己否定は、母一人のものではなく、

“我慢することが美徳”とされた時代、そして他人軸で生きるということを、

そのまま引き継いでいたのだと思う。

祖母自身もまた、誰かに理解してほしくて、愛されたくて、でもこういう生き方しかできなかったこと。


 それでも私は母のことが好き――母のことを何だか可愛いと思ってしまう。

「好き」という気持ちは、そのまま持っていていいんだよ。

そう言ってもらえた時、ホッとした。

こんな母でも好きだと思う自分を、どこかで「間違っているんじゃないか」とジャッジしていたことに気づいた。

それでいい。

好きという気持ちは、私の“本心”なのだから。

そしてセラピストさんのある一言で、頭の中ではすぐに理解できず、???だったのに、

なぜか私の魂のほうが先に深く納得し、腑に落ちた瞬間があった。

(魂が腑に落とすって、言葉では何だか上手く伝えられない💦😅)

 これまで私は、私と母を癒す度に、最後は母に向かって「ありがとう!またいつか会おうね」と声をかけていた。


けれど今回は違った。

初めて、心の底から母にこう言えたのだ。

「今までありがとう。もう次は会うことはないね。さようなら~!」

その瞬間、不思議なくらい胸の奥のつかえがふっと消えて、清々しさだけが残った。


――ああ、これ“母との魂の合意”が終った瞬間だ!

そう感じることができたのだ😭🙌


これらも、館のセラピストさんたちの癒やしのおかげで、やっとここまで辿り着けたと感じています。

モヤモヤしたときは、私、すぐに館のセラピストさんたちに頼って甘えてます🤣


もしあなたがどこか生きづらさを感じているなら、

それはまだ、小さなあなたが安心して声を出せずにいるのかもしれません。

必要なときはいつでも「癒しの館」のセラピストを頼ってください。

あなたの心が軽くなりますように✨


良妻賢母の母