セラピストブログ

2025.07.31 ほぐせない手

 私が転職し、リラクゼーションマッサージ店で働き始めて数ヶ月が経ちました。 未熟ながらもスタッフに支えられ、おかげさまで多くのお客様を施術させていただいています。

空いた時間は研修に充て、充実したやりがいのある日々です。

また、オーナーのご厚意で、心の癒しに興味がある方には、オラクルカードリーディングやヒプノセラピーでの癒しも提供させていただいています

今、私はやりたいことを貪欲に追求し、道を切り拓いていると実感しています。

さて、今回のブログのタイトルにもなっている「ほぐせない手」

それは、自分の心の状態が、そのままお客様の体のほぐれ方に繋がるというものです。

私はマッサージのセラピストとして、まだ確固たる自信が持てずにいます。 スタッフは皆、それぞれの個性を活かした施術に加え、知識も経験も豊富で、到底及びません。

それでも、「気持ちいい」「軽くなった」とたくさん褒めていただいたり、「こうするともっと良くなるよ」とご指導をいただいたり、お互いを高め合える、そんな恵まれた環境に感謝しています

お客様の前では自信は一旦置いて、今自分にできる最善を尽くすことを心掛けています。

しかし、自分のメンタルが落ちている時、不安や迷い、自信がない時は、その心の状態が施術結果に露骨に現れるのです。

施術中はお客様に「ここの強さはどうですか?」と度々確認します。

ですが、不安から「どうですか?」と尋ねると、

ある意味「私、大丈夫ですか?」「これで合っていますか?」

と、お客様に肯定を求めている問いかけになっているのかもしれません。

それではお客様もリラックスしにくく、「もっと強く」「痛い」などの返答が来ると、自分自身の否定感が強まり、テンションは下がり、メンタルをやられながらの施術になってしまいます。

自信のない施術では圧がうまく伝わらず、表面しかほぐせません。

しかし、自分が「ここだ!」と捉えられたポイントでの確認は、たとえ「痛い」と返ってきても、

「ですよね」「痛いところです、でもスッキリしますよ」と次の会話が生まれたり、

お客様の反応から「効いている」「喜んでいる」と感じられ、それが私の自信へと繋がっていくのです。

限られた時間内でその自信が積み重なっていくほど、私も楽しく施術ができ、お客様の体もほぐれ、満足度にも繋がるのだと思います。

もっと学んで知識も技術も身につけなければ自信が持てない、といった条件を一旦外し、 

等身大の自分で小さな成功を重ねていくことがどれほど大事か、少し掴めた気がします

ゴルフが好きなお客様には、「良いスイングができるように、腕と肩周りを重点的にほぐしました」とお伝えすれば「頑張ろう」という気持ちが沸いたり、また疲れたら来たいと思って頂けるかも知れません。

マッサージに限らず、どんな対人関係でも、自分が喜ぶこと、自信になることをコントロールして作っていけば良いのではないでしょうか。

私は今、子供達がお弁当なので、「朝早く起きるの大変だけど、今日も頑張ったよ」「美味しく食べてくれるところを想像しながら作ったよ」

と、あえて伝えます。すると子供から「ありがとう」「おいしかったよ」

さらに特別感から

「お母さんのご飯は世界一美味しいよ」が追加されて返ってきます。


相手に任せた返答で気持ちを左右されるより、自分がしていることを当たり前にせず、主体的に表現することと、プレゼンすることが大切だと感じます。

「ほぐせない手」を、感じたことにより自分の心がどこまでも仮想現実として起きていくことを実感する気付きとなりました。

これは予約状況やお客様の引き寄せ(腰の施術を強化したいと思ったら、腰痛のお客様が連続で来られたり

この気付きはオラクルカードリーディングやヒプノセラピーといった心の癒しにも繋がっているのかもしれません。

これからも、お客様が心身ともに軽やかになり、我慢やストレスから解放されて何事にも前向きに取り組めるような、お手伝いができるよう々精進してまいります。

癒しの館で、皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

幼い頃の私も、自分の存在を認めてもらいたくていつも背伸びしていたなぁ、なんて思い出しました。

この気づきで、またひとつ心がスッキリしそうです。

8月のカレンダー更新しました。

ほぐせない手